LINK~繋がり合うもの~
「行方不明者を
返して貰おうか…」
萌黄の声に、月夜は我にかえり嘲笑する。
「まさか、
まだ生きているとでも?」
「生きているさ」
自信満々の萌黄に
2人は顔をゆがめる。
「そうだな、朔夜…」
「ウン……。
血の匂いがしない…。
あと、ソコから生気が…」
朔夜が指さす場所を見て雲河が思い出したように声をだす。
「ソコに!
ソコに行方不明になった
人たちがいるはずです!」
「黙りなさいよ!」
雲河に夜深が叫ぶ。
「…ハッ……ハッ…」
急に様子が変わった
雲河に柳が慌てる。
「雲河さん?
…どうしたの?」
「…………」
口をパクパクさせる雲河を見て柳は答をだす。
「もしかして…声が?」
頷く雲河に柳は
萌黄に助けを求め
視線を向ける。
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