LINK~繋がり合うもの~
「言っただろう。
言葉に惑わされるなと」
柳は
その言葉に手を打つ。
「雲河さん、大丈夫。
落ちついて、
誰も声が出ないなんて
言ってないよ?
ねぇ、名前は?」
優しく落ち着いた声で
背中をさすると
雲河は口を開いた。
「ぅん…が……かの……
雲河叶…です」
「ほらね、声出るでしょ」雲河の声を戻した柳に
月夜達は苦い顔をする。「どうして、
どいつもこいつも
言うこときけないの?
イライラしちゃうな…
ほんとにっ!」
夜深がイライラしながら
柳を指さす。
すると、
指先から炎が生まれ、
彼の方へ飛んで来た。
< 36 / 48 >

この作品をシェア

pagetop