LINK~繋がり合うもの~
「紫苑、もー《コレ》必要あらへんようやからしまうわ…」
朽葉は持っていた刀を
紫苑にむけた。
この刀は、ある事件に巻き込まれた時、
朽葉が刀に選ばれ、
力を借りている。
が、魔力が強い為、
普段は紫苑に封印し、
在るべき場所へ保管して貰っている。
そんな事をしていると、桃花が魔払い終えて、
朔夜が
記憶操作を始めていた。
その後、
6人を寮の一室に運び、
少しの嘘をつけて
寮生に発見させた―

「雲河はどうしている?」
「雲河さんも同じ。
いつも…
元の生活に戻ったよ」
雲河は
記憶をそのままでいる。
そうすれば、彼女はもう二度と過ちを繰り返すことはないだろうから…。
「桃花姫の守護があれば大丈夫だな…」
萌黄は空を見上げた。
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