夢見たものは

｢先生に言われた。｣

｢そっか。｣




ってことは間宮君は私を受け入れてないってこと。
先生に言われて仕方なく私の入部を認めたのだろう。




｢・・・・・っ。｣




また泣いてしまった。




絶対声には出さない。

よくわからい意地を張って、涙だけが流れていく。





考えて見れば、最近泣いてばっかりだな。

怜奈に裏切られて、お父さんとお母さんが離婚して、杏奈と離れ離れになって。






｢何でお前泣いてるの。｣

｢・・・・っ。｣

｢意味分からないから。｣

｢・・・・ん。｣

｢泣いてばっかりじゃ、何も伝わらない。｣

｢・・・わ・・・ってる。｣

｢俺のせい？｣

｢・・・・ち・・が・・。｣




涙を拭いて、必死にこらえて間宮君を見た。








間宮君は真っ直ぐに私を見ていた。