夢見たものは



暑い・・・

頭がボーっとする。

どうやら寝てしまっていたようだ。




日影だった場所はいつの間にか日向になっていた。





体中を嫌な汗が流れる。

暑くて流れてるのもあるけど、何だろう、苦しい。





私はフラフラと歩きながら教室に戻ることにした。

途中で見かけた時計によると、もう少しでお昼休みのようだ。





今日はもう帰ろう。

家に帰ってしまうと、おばあちゃんに心配をかけてしまうから、

とりあえず、学校を出て散策でもしようかな・・・。

一人になりたいときに隠れられるような場所、ないかな。





それにしても体がだるい。

チャイムが鳴って学校がザワザワし始める。

私は廊下の端っこをもたれかかるように歩き、教室に着いた。





教室に着くと美奈はクラスの女の子と固まってお弁当を食べ、

間宮君は机にうつ伏せていた。




私はそっと自分の机からかばんを取り教室を後にした。











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