ポケットにカッターナイフ
教室の隅に集まってげらげらと笑う男子生徒の声が耳につく。
どうやら机が失くなって驚いている暁を笑っているらしい。

殴り飛ばしてやろうかとも思って暁はすぐに止める。
剥がされたシールの跡の方が彼らよりずっとましだと、とうの昔から諦め切っていた。

それよりも机を探す事の方が先決だった。
中に入れていた教科書やノートは無事だろうか。

そんな事ばかりが頭の中を巡る。

暁は鞄を自分の机がある筈だった場所に置いて、机を探す事にした。

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