夢みる蝶は遊飛する
SECOND SECRET
価値
女子バスケ部は2年生8人と1年生7人の、小さなチーム。
バスケは、基本的に15人がユニフォームを着ることができるため、全員がメンバー入り確定である。
男子バスケ部は2年生が14人に、1年生が12人。
キャプテンが桜井隼人、副キャプテンが須賀祐輝。
1年生の中に、かなり有望な部員がいるそうだ。
中学生のとき、惜しくも県代表選手には選ばれなかったけれど、選ばれた選手に引けをとらない実力の持ち主らしい。
その部員のプレイが見たくて、身体の芯がうずくのを感じた。
部員たちを帰した後、舞、須賀くん、桜井くんと4人で職員室に向かった。
顧問の先生に、一応入部の報告をしなければならない。
どうやら男女とも同じ先生が顧問らしい。
「どんな先生なの?」
マネージャーはコーチや顧問との連携が大切だから、嫌われてしまってはやりづらい。
もちろんこちらが嫌ってしまっても。
そう思って訊いてみたのだけれど。