夢みる蝶は遊飛する
忌引きを使って明日まで学校を休むことを祖母に伝えた。
明後日の終業式には出る。
私が東京にいる間に気遣わしげなメールをくれていた沙世にも、そう連絡しておいた。
時間が経つと、衝撃も絶望もどこかへ行ってしまった。
ただ空っぽになった自分の身体を抱き締めて、ひたすらに懺悔を繰り返した。
私が、私がすべて悪い。
私さえいなければ。
激しい自責の念が頭を駆け巡り、心が千切れてばらばらになってしまいそうだった。
叔父や夏希さんは、どうして言えたのだろうか。
誰も悪くなかった、なんて。
だったら私のこの想いは、どうすればいいのだろう。
昇華させるには重すぎる、この想いは。