夢みる蝶は遊飛する
私の瞳は、悲しみを見つめるためにあるのではない。
未来へと続く道を、しっかりと見据えるために。
そして、たまに後ろを振り返っては、いつかの自分に微笑みかけるために。
私はちゃんと歩いているよ、と。
私の瞼は、光を遮るためにあるのではない。
だってその裏にはいつも、私を見守ってくれるあなたがいた。
だから決して忘れはしない。
あんなにも想われていたことを。
眩しいほどの愛情を背に受けて、私は一歩踏み出した。