夢みる蝶は遊飛する
暗闇のむこうで動いたのは、もしかしたら。
たとえば運命のような、不確かで曖昧で、けれど私が信じたいものなのかもしれない。
駒はすべて揃っていた。
もう、すっと前から。
けれど互いが互いを認識して初めて、私たちは線で繋がったのだ。
私と彼、そして彼と彼。
それらが交わった今、動き出したのは。
遠い情熱と、策略で汚された夢。
蘇ったのは、たしかな想い。
それを受け止められるのは、誰なのか。
受け止めなければいけないのは、誰なのか。