ブロークンプリンセス
そうこうする内に、保育園はお遊戯会になった。
私達は「かえるのうた」を歌う。
幼稚園のブラウスに、緑色の袋で作ったチョッキを羽織り、頭には、カップラーメンの容器に、紙の口と目をつけて、かぶった。
私は、腰の辺りまで髪の毛があるから、毎日三つ編みをしていた。
お遊戯会当日、歌っている最中に痛みが走った。
友達の一人が、私の髪の毛を引っ張って居た。
痛みが増して、口パクで歌いながら、身体をよじった。
歌が終わり、先生に怒られた。
「何でじっと出来ないの?」
「愛ちゃんが、髪の毛引っ張って来た」
先生は信じてくれなかった。
私は…更に怒られた。
「愛ちゃんは、良い子よ。そんな事しません」
「嘘じゃないよ!痛かったもん」
「とにかく、明日、皆に聞くから」
私は、この事を親には言わなかった。
怖かった。味方になってくれる人は居ないと感じたから
次の日、先生は、皆に言った
「昨日、姫ちゃんの髪の毛引っ張った子は、ちゃんと手を挙げなさい」
無反応。何か喋っても良いだろう。
「…はい。分かりました。じゃあ、遊んで良いよ」
終わった。
「姫ちゃん、嘘ついて、悪い子」
「嘘じゃ無いもん」
泣いた。悔しくて泣いた。
「あ…又泣いた。嫌だね、恥ずかしい」
殴ろうかと思った。
何かが崩れる音がした。
私達は「かえるのうた」を歌う。
幼稚園のブラウスに、緑色の袋で作ったチョッキを羽織り、頭には、カップラーメンの容器に、紙の口と目をつけて、かぶった。
私は、腰の辺りまで髪の毛があるから、毎日三つ編みをしていた。
お遊戯会当日、歌っている最中に痛みが走った。
友達の一人が、私の髪の毛を引っ張って居た。
痛みが増して、口パクで歌いながら、身体をよじった。
歌が終わり、先生に怒られた。
「何でじっと出来ないの?」
「愛ちゃんが、髪の毛引っ張って来た」
先生は信じてくれなかった。
私は…更に怒られた。
「愛ちゃんは、良い子よ。そんな事しません」
「嘘じゃないよ!痛かったもん」
「とにかく、明日、皆に聞くから」
私は、この事を親には言わなかった。
怖かった。味方になってくれる人は居ないと感じたから
次の日、先生は、皆に言った
「昨日、姫ちゃんの髪の毛引っ張った子は、ちゃんと手を挙げなさい」
無反応。何か喋っても良いだろう。
「…はい。分かりました。じゃあ、遊んで良いよ」
終わった。
「姫ちゃん、嘘ついて、悪い子」
「嘘じゃ無いもん」
泣いた。悔しくて泣いた。
「あ…又泣いた。嫌だね、恥ずかしい」
殴ろうかと思った。
何かが崩れる音がした。