HAPPY ENDまで
「ゆーあっ なにその顔!!きもっ」
...うわっひっど、
そんな酷いことを言うのは中学時代からの親友
加藤 奈々-katou nana-
「だってー、来週健斗との記念日じゃん?
海行くんだってー!! もーう、超楽しみなんだもん」
「あー、そっか!!いいなぁ。ラブラブじゃん。」
「んふふ、まーね」
「だーかーら!その顔きもいってば。よくそんな顔で健斗君おとせたね」
若干酷いこと言ってません?
まぁ、確かにそうなんだけどね。
実際健斗はすっごくもてる。
あたしでいいのか不安になることもある。
でもそれでもいいって言ってくれるから。
それがいいって言ってくれるから。
健斗は、キス以上のことを求めない。
それで安心できている反面それが不安の原因になったりする。
「ゆあ? もしもーし?」
「へ!? あ、うん、どうしたの?」
「今日さ、水着買いに行くんでしょ?」
「うん、そうだけど。」
「あたしも、さと君とプール行くからさ、水着買いに行きたいんだよねー。
放課後一緒に買いに行かない?」
さと君って言うのは奈々の彼氏。
山内 聡-yamauchi satoru-
同じ年で他校生。 みためは...ちゃらい。
そんなこといえないんだけどね。