5月1日―幸せの訪れる日―
「鈴おはよ」
「おはよう、沙耶。」
水本沙耶。私の古くからの友達。
そして、何でも話せる親友。
「ギャッ」
べチョッ
しーん…
この奇妙な音たちは
ギャッ→私が躓いて驚いた時の声
べチョッ→私が地面に着いた時の音
しーん→皆が私のドジさに引いているところ。
「鈴…何してんだよ。」
私の身体を隣に居た樹が抱き起こす。
「ホントにあんたはほっんとドジなんだから。気をつけなさい。」
「はぁい…」
沙耶は私のお姉ちゃんみたい。
酷い事言っても私のことを一番心配してくれているからで。
私のことを心配してくれるような人が居るってことは
ありがたいことだ。