5月1日―幸せの訪れる日―


「ほら、絆創膏貼ったから静かに自分の席で座ってなさい。」

「はぁーい」

私は沙耶の隣を通り自分の席へと戻ろうとする。

沙耶とすれ違う瞬間

私の目の前には私の大好きなアップルジュース。

それは沙耶が差し出したものだった。

「よく泣かなかったわね。偉いわ」

ぽんぽんと私の頭を撫でて沙耶は歩き出す。

ちょっとバカにされている気もする…

まぁ確かに?去年くらいまでは転んだらピーピー泣いてましたけど

もう子供じゃないし。

でも

「沙耶ぁー大好きぃー」

私は沙耶に飛びつく。

「もうっ静かに座ってなさいって言ったでしょ。ほら、座った座った。」

沙耶はシッシと私を追い払う。

コレはいつもの事だから気にしないw

沙耶、大好きw

樹に

『お前って幼稚園生?一体何歳なんだ』

って言われたけど

それも気にしない!!

私は幼稚園生じゃないもん…

結局は気にしている私……

でもいーもん!!!

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