5月1日―幸せの訪れる日―


そういうと彼女は…瑞穂は大喜びした。

「蘭くんが私に気がないことは十分わかってるから。

惚れさせられるように頑張る。一応ちゃんと彼氏っぽくしてよね♪」


そう言って瑞穂は去っていった。

俺はその場に立ち竦む。

俺はなんとしてでもこの気持ちを隠さなきゃ。

瑞穂にばれたんだったら、他にもばれている奴が居るかもしれない。

もし、誰かが噂をし始めて、それがお袋達や鈴の耳に入ったとしたら…

今まで姉と弟として生きてきたのに、それすら出来なくなるんだ…


< 24 / 67 >

この作品をシェア

pagetop