5月1日―幸せの訪れる日―
そういうと彼女は…瑞穂は大喜びした。
「蘭くんが私に気がないことは十分わかってるから。
惚れさせられるように頑張る。一応ちゃんと彼氏っぽくしてよね♪」
そう言って瑞穂は去っていった。
俺はその場に立ち竦む。
俺はなんとしてでもこの気持ちを隠さなきゃ。
瑞穂にばれたんだったら、他にもばれている奴が居るかもしれない。
もし、誰かが噂をし始めて、それがお袋達や鈴の耳に入ったとしたら…
今まで姉と弟として生きてきたのに、それすら出来なくなるんだ…