5月1日―幸せの訪れる日―
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アレから2時間くらいの時間が経った。

まだ瑞穂ちゃんは蘭の部屋に居る。

物音は…何もしない。何をしてるんだろう。

私は部屋を出て蘭の部屋の前で止まる。

ノック…しようか…

でも…私には何も関係ないんだよね。

私は1度止まった足を進め、リビングに下りた。

リビングに行くとソファにお父さんが新聞を読みながら座っていて

お母さんは居なかった。

「あれ…お母さんは?」

「あー…母さんは今…どこに行ったんだろう…」

「そっか…」

私はお父さんの座っているソファの向かい側に座りテレビをつけた。

今はお昼のバラエティ番組をやってる時間だから…

何チャンネルだっけ…

そのバラエティ番組にチャンネルを変え、だらっとした姿勢で見ていた。

「ふふっふふふ。」

面白い。今はやりのギャグ。

テレビの画面いっぱいにお笑い芸人さんの顔が映っている。

あーおかしっ…

ガチャ

「ねーえ、瑞穂ちゃんなかなか降りてこないわね。」

ドキッ

何故か心臓が高まる。

「あっ鈴、今暇でしょ??上を見てきてくれないかな。」

「うん。。。分かった。」
< 37 / 67 >

この作品をシェア

pagetop