5月1日―幸せの訪れる日―
んっと…今…朝??
あれからずっと寝てたんだな…
よく寝たもんだよ。
ん…ん?そういえば…熱が下がってる。
てか…今日はやけに静かだな。
俺はずっと眠り続けていた体を起こしてリビングへと降りた。
リビングのドアを開けるとそこにはお袋がぼーっと雑誌を読んでいるようだった。
「あら、蘭。体は?もう大丈夫なの??」
「あぁ、平気。親父と鈴は?まだ寝てるのか?」
「いぃえ。澄人さんは仕事。鈴は彼氏とデート、よ!」
え…
そ…そっか…鈴は…デートか。
だよな。あんなにかっこいい彼氏が居るんだし。
俺は単なる弟、だし。
はぁ…病気が折角治ったのに何か気分わりぃ…
「?蘭?どうしたの??」
「いや、なんでもねぇわ。俺、2階に居るな。」
「ええ。病気が治ったばかりだから無理してないで横になっときなさいね。」
「おー…」
…何もすることないから…マロンと遊ぶか。
日曜日に愛犬と戯れあってるって…ウケる。