5月1日―幸せの訪れる日―
部屋に入るりマロンのほうを見ると
ベッドの上から今にも大丈夫??と駆け寄ってきそうな顔で見ていた。
「大丈夫だよ。って…何が大丈夫なんだろうな。はは…」
俺はのたのたとベッドまで歩きどさっとベッドに寝転がった。
はぁ…
やっぱ…弟。
何があっても弟。
何で俺と鈴は姉と弟??
この世に神などいるのか??居るんだったらなんで鈴に俺は恋をしなくちゃいけなかったんだ??
教えてくれよ…
何で鈴が姉なんだよ。
…教えて…くれよ…
そんなことを考えているうちにどんどん目からあふれ出てくる、涙。
何で俺は泣いているんだ??
あぁ…鈴とはどうせ一緒になれない。
恋愛対象にもなれない。
…悲しいんだ。
マロンは川のように流れる涙をペロペロと舐めている。
あぁ…こんな悲しい恋ならするんじゃなかった。
でも…
でも、こんな簡単に諦められるような恋でもない。
簡単に諦められたらどれだけ楽だろう…そう、思う。