5月1日―幸せの訪れる日―
…今、鈴は何をしているんだろう。
真面目に授業受けてるのかな。
それともあの彼氏と…どこかでイチャイチャしてるのか??
2人のそんな様子が頭に浮かぶ。
何でなんだろうな。
鈴が俺の姉じゃなければ…
俺が鈴の弟なんかじゃなければ…
俺達の未来はどうなっていたかな。
少しは変わってた??
それとも、何も変わってない??
「おい、蘭??」
声をかけられ顔を上げる。
「ん…なんだ陸か。」
「お前最近ボーっとしすぎだぞ??何かあったか??」
…ありまくりだよ。
てかずっと前からだけどな。
「何もねーよ。」
「そうか??何かあったら言えよな」
「…あぁ。」
俺はまた頬杖をついて外を見た。
「……桜、か。」