5月1日―幸せの訪れる日―
陸はさっきとは違う笑みを浮かべた。
「じゃぁ、俺の話も聞いてもらってもいいか??」
陸も自分の気持ちを言った。
少しでも陸のこと多く知れてなんかうれしかった。
俺も…自分のこと少し知ってほしい。
「いいよ、いいよ。大歓迎」
陸は屈託のない笑顔を俺に見せた。
陸は笑顔の似合う男だ。
俺は深呼吸をして話し始めた。
「俺さ、今瑞穂と付き合ってるだろ??
実は俺、瑞穂のことは好きじゃない。
嫌いじゃないけど、恋愛対象には入らないんだ。」
陸は黙って聞いてくれる。
そんな姿を見て俺は安心して話しだせる。
「俺、好きになってはいけない人のことを好きになってしまった…。
陸と、同じような感じかな。
好きになったらいけないのに、この気持ちだけは変えられなくて。
俺、さっき言ったじゃんか。思いを伝えろって。
陸にそう言った癖に自分が言わなかったらおかしいだろ??
だから、俺もそいつに言ってみようかなって…好きだって。
でも………
でも俺の好きな人に伝えたらいけないんだ。」
俺がそう言うと陸は小首をかしげた。