5月1日―幸せの訪れる日―
鈴side
葦原蘭。私の弟。
大切な大切な私の弟。
あの頃はそう思っていたのに、今は
ヒト
大切な大切な彼…
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最近、蘭がおかしい。
私は心配でならない。
蘭は私の2個年下の弟。
最近、蘭がおかしい。
私の目を見て話そうとしない。
目が合ったと思ったらふぃと目線を逸らす。
ご飯の時もいつも楽しく喋ってたのに
テレビばっかり見て何も喋らない。
蘭の癖に……ムカつく。
でも、今日のメニューは私の大好きなハンバーグ。
いやなことは全て忘れられる味なの。
んー美味しい。
ママとパパが私をみてクスクス笑う。
「鈴はなんでも顔に出るのね。美味しいようで良かったわ」
ママの料理は美味しい。
美味しくないものなんかない。
あ…唯一…
ゴーヤチャンプル…アレだけは美味しくない。
あ…ママが悪いんじゃないのか。ゴーヤが悪いんだ!