5月1日―幸せの訪れる日―
私は部屋に戻る途中足を止める。
そこは、
蘭の部屋。
コンコン
「蘭?入るよ」
ドアを開けて中に入る。
「蘭?」
蘭の姿が見当たらない。
あ…いた…。
蘭はベッドの上に寝転がっていた。
「蘭?」
私は蘭のベッドの横に腰掛ける。
「蘭、最近変だよ?何かあったの?」
「………」
最近の蘭は本当におかしくて。
私もパパもママも大丈夫でしょと言いながらも
やっぱり心配していた。
「蘭、やっぱりなに「うるさい」
(え……?)
蘭はいきなり起き上がったかと思ったら
私の唇に…
私の唇に
キスをした。