短編集
願うなら





「ねー…タケちゃん」

「んー…」






爆睡しているタケちゃんこと、山城武-ヤマシロタケシ-の肩をゆらゆら揺らして必死で起こす




「今日は出掛けるっていったのにぃ…」



揺らして起こしても起きないタケちゃんを放って、リビングに行った。




ずっと前から、約束してたのに




仕事が忙しいタケちゃん。
休みなんて一週間にあるか無いかで、滅多に会えなくて



今日は休みだからどっか行こうって言ってたのに




疲れてるのは分かるけど、ちょっとくらい相手してほしい



本当はどこに行かなくてもいいの
ただ、一緒に居たいだけなのに






はあー…。とため息を吐くと、リビングに置いてあったタケちゃんの携帯が鳴った




なんか、嫌な予感






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