短編集




私が背中に腕を回すと、翔太の体から力が抜けたのが分かった




「良かった…っ…マジで」

「ん…」




ぎゅっと私を抱きしめて、肩を震わす




「ごめんな…辛かったよか」



もう、良いよ。



だって辛かった分、今凄く――





「…幸せだからいい」

「え?」



少し目を赤くした翔太が私の顔を見つめた。




「幸せにしてくれるよね?」





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