短編集
「ミヒロちゃんか、まー…よろしく」
ヒゲの生やした、お兄さんが苦笑いで言った
「自己紹介しねぇとな、俺は北川祐介。ドラム」
ヒゲを生やしたお兄さんは、そう言って笑った
「俺は広田竜也。ベース」
「俺は辰巳龍。ギター」
そう言って2人は何故か私と握手をした
すると、私の後ろにあるドアが勢いよく開いた
「ごめん、遅れた!…ってあれ、誰?この子」
「州、おせぇよ。スタッフ希望のミヒロちゃんだよ」
「マジで?…俺は、田中州。ヴォーカル」
目の前には、いつも目で追っていたあの人。
心臓が凄い早さで動いているのが分かった
「ミヒロちゃんよろしくな」
「…は、はい!!」
ずっと見ていた彼の名前は州。