短編集
「部長とか関係無しで、彼氏として最低だよな、」
「…タケちゃん?」
「けど…どんなに優羽が嫌がっても離してやれねぇんだ」
あたしの腕を引いて、力強く抱きしめるタケちゃん
「…っ…タケ…ちゃ…」
「言いたいこと全部言え」
そんなの言えないよ、
きっとタケちゃんだって幻滅しちゃうよ。
こんな子供みたいな事言えないよ
別れた方が良いかなって思ったけど、結局あたしは別れたくない
どんな形でもいいから、繋がっていたい
嫌われたくなくて、首を横に振るけれど、
「言えよ、優羽」
少し離れてあたしの顎に指を掛けたタケちゃん
そのまま、ゆっくりタケちゃんが近づいて、重なった
「…んっ…ふぅっ…」
甘いキスの雨が降ってくる