短編集
てゆうか、なんで緒里の事知ってんだよ。
緒里は会社の同僚。
今任されてる仕事が一緒だから連絡を頻繁に取り合ってるけど
緒里には旦那が居るし
俺には優羽が居る
だから優羽が心配する事は一切ねぇんだけど
「緒里さんの方が…好き?」
「…優羽?」
「…やっぱり、あたしが子供だから…っ」
ギュッと小さな手で俺の服を掴んで、綺麗な頬に涙を落とす
こんな優羽を見て、可愛いと思う俺はイかれてる
けど、こんな優羽を他の男に見せたくないと思う
「タケちゃん…答えてよぉっ…!!!」
「…優羽、」
「やだやだ…っ…聞きたくない…」
…どっちなんだよ。
イヤイヤと耳を塞いで聞こえないようにする優羽
そんな優羽が可愛すぎて、ガタガタと音を立てて理性が崩れていく
「優羽?緒里は、ただの同僚、あいつ結婚してるし」