短編集






「ちょ…優羽…送るから」



手首を捕まれた瞬間に思いっきり振り払った



こんな顔見せられないよ。
タケちゃんの重荷にはなりたくないんだ



胸を覆い尽くすモヤモヤを無理やり隅に隠して、タケちゃんに背中を向けながら言った





「…っ…大丈夫…タケちゃんは、お仕事、頑張ってね」

「っ…バイバイ。」




早口に言うと鞄を持ってタケちゃんの家を飛び出した















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