短編集
イライラしながら、車を運転する
緊急の用事はそれ程、たいした事なくてすぐに終わった
さっきから、優羽に電話をしても繋がらねぇ。
すぐに、弘樹に電話をした
「もしもし?」
「あ、おい!!早希ちゃんいるか?!!!!」
「早希?
おい、早希。武から」
受話器の向こうで、早希ちゃんと弘樹の会話が聞こえた
やっぱり、優羽。
早希ちゃんと遊んでねぇじゃねぇか
「はい?武さん、」
「早希ちゃんとこに優羽来てねぇか?」
何故か、早口になってしまう。
「やっぱり、優羽となんかあったんですね?」
はあー…とため息を吐くのが分かった
「優羽を泣かせる為に、私は武さんを優羽に紹介した訳じゃないです」
「優羽、毎日…泣いてるの。
…知ってましたか?」
そう言われて、返せる言葉がなかった。