短編集
「ちょっとー!あんたらサチに何してんの!!」
トイレから戻ってきた奈菜が大きな声を出して入ってきた
「…っ…帰るよ!!」
リーダーのケバ女はそう言って私を一睨みして軍団は帰っていった
「…もう、サチ。危ないね。」
「本当、すぐに来たよ」
さっきの騒ぎを聞きつけて来た他のクラスの野次馬達が私たちを見る
ザワザワと教室がざわめくけれど、気にしない
「…ま、帰りは辰巳耕太に送ってもらいなね?」
「あー…うん」
何があるか分からないから。ね
と奈菜は言っていた。
それだけ耕太くんの人気は凄いのだ。
凄いってか、恐ろしい
とんでもない人に一目惚れしてしまった。