短編集
幼なじみの翔太。
大好きだった。
ずっと一緒に居たから
惹かれていくのは
当たり前の事だった
だけど中学3年の夏。
私は、虐めにあった。
理由は、私が翔太の事が好きってだけ。
幼なじみは普通の友達よりも距離が近いから、きっと女子達は焦ったのかもしれない。
初めは陰口から始まった。
クラス全員が私を無視した。
友達だと思っていた子達は、ちょっとずつ私から離れていった。
いつの間にか1人になって、虐めがエスカレートしていく。
嘘の噂が流されて、学年のみんなが私を白い目で見始めた。
悲しかった。
辛かった。
みんなが私を白い目で見るから学校に行かなくなった。
人は簡単に人を裏切る
だけど、人はすぐにまた人を信じようとする
それの繰り返しだと、知った
だったら私は、1人で居ようと決めた。
虐めに立ち向かわずに逃げることを選んだ
どんなに陰口を言われようと、どんなに私がいじめに遭おうと、翔太は何もしなかった
私と目も合わさずに、何も言ってこなかった。
その時分かったんだ。
翔太は、私と幼なじみって事が恥ずかしいんだと