私は愛されていた。
お昼を食べ終わった後、家具を見に行った。




『なっ!!あの部屋に、この照明とか合うと思わないか??』


小さな子供がはしゃいでる様に見えてきて‥

思わず笑ってしまった。





『やっと笑った』


『えっ!?』


持っていた照明を置いて私を見てきた。



『昨日、泣きながら俺の名前呼んでたって言っただろ。
でも、何もしてやれなかったし‥しかもお前、朝から元気ないし‥

だからお前の行きたい場所に連れてってやろうと思ったんだけど知らなくて‥』



そう言って下を向いた。




『遊園地に行きたい!!』


『はっ??』


私が何を言ったのか聞こえなかったようだ。



『だから、遊園地です。なんてね~冗談ですよ!!』

私はふざけて言った。


でも、次の言葉はゆっくり思いを込めて話した。



『でもね‥でも今度、夜景見に行きたいな』


少し頬を赤くしながら言った。
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