私は愛されていた。

花火大会

〜♪〜♪〜


『ん!?誰だろう』



携帯のディスプレイに「不在着信」と表示されていた。

確認してみると「南ちゃん」からだった。



『えっ!?南ちゃん??』


私は慌ててかけ直した。





〜♪〜♪〜


ガチャ

『もしもし??』


私は恐る恐る話た。



『ヤナちゃん??久しぶり。元気だった??最後のバイトの日以来だから‥えっ!!もう1ヶ月以上も話てなかったんだね』


実は‥

バイトを辞めてから店には行っていなかった。
だからこうして会話をするのは久しぶりだった。



『ってか、急にどうしたの??新しいバイトの子と仲良くやってる??』


そう聞くと、



『今日何の日か知ってる??』


って、逆に質問された。


『えっ??地元の花火大会しか分からない。
誰かの誕生日だっけ??』


すると、

『ヤナちゃん、大正解!!今日は花火大会だね。
って事で、久しぶりに集合かけちゃいます。だから閉店時間にお店に来てくれない??』



集合かぁ‥

『渡部さんもいるんだよね??』




短い沈黙の後、南ちゃんが話し出した。


『2人の間に何があったか知らないけど‥ここ最近、渡部さん元気ないんだよね。多分ヤナちゃんの事を考えてるんだと思うんだ。

一度ちゃんと話し合った方がいいと思って‥』




私がグズグズしているからいけないんだ‥
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