私は愛されていた。
『あそこでバスケやるんですか??』


車に乗り込んだと同時に聞いた。



『さぁ〜な』



無言のまま、私の家に着いてしまった。








『あの‥もう少し車にいてもいい??』


思い切って聞いてみた。



『じゃあ、膝貸せ』

そう言って前みたいに私の膝の上で寝ていた。



そして私も、前みたいに渡部さんの髪を触っていた。



このまま時間が止まればいいのに‥

そう思っていた。
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