私は愛されていた。
『ただいま』



そう、私たちが向かったのは渡部さんの家だった。



『クシュン
風邪かなぁ〜??』


少し喉も痛かった。



『お前、ホントまだまだ子供だな(笑)』


『ヤナ、もう子供じゃないもん!!』

少しムキになった。



『まだ19だろ??未成年じゃねえーか。それに‥学生のうちは、まだ子供だ。』


私は言い返す言葉が見つからなかった。




『早く大人になりたい‥』

風邪っぼかったのもあり、目を潤ませて言った。



『まだ子供でいろ』

そう言って優しくキスをしてくれた‥


『でも‥!!』

『もう黙れ』




そして、私を強く抱きしめてくれた。
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