私は愛されていた。
ボーン ボーン



店内に5時を知らせる鐘がなった。






『なんで??

ねぇ〜なんで行かなかったの!!』


南ちゃんは怒っていた。



『これでよかったの』


私の選択にまだ不満のようだ。


『あの後‥走ればまだ間に合ったのに‥どうしてなの??』

南ちゃんは泣きそうだった。





『私ね、移動の話今聞いたの。これって南ちゃんに、本を渡してくれって頼んだのと同じだと思うの‥

もし、移動の話をしたら私はさよならを言いに来る。それが分かってるから話さなかったんだと思うんだ。

だったら‥


だったら私は行かない!!この選択は、お互いの為でもあるんだよ』


私は、胸を張って言い切ることが出来た。




『ヤナちゃん‥なんか急に大人っぽくなった!!それに、きれいになった。』



えっ!?

『きっといい恋愛をしたからじゃないかな(笑)』


私は恥ずかしくなって、髪の毛をクルクル巻いた。
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