私は愛されていた。

3年後

4月1日
(ヤナが社会人になった日)




『今日からいよいよ社会人かぁ。』


私は新しいスーツを着て鏡の前で身だしなみを整えていた。


『ハンカチとティッシュ持った??』

お母さんが聞いてきた。



『もう子供じゃないんだから‥』


私は、思わずため息をついて言った。



『あなたは、ずっと私の子供です』



えっ!?

『あははぁ〜そうでした。
じゃ、いってきます!!』


『いってらっしゃい。気をつけてね。』


そう言って家を出たとき、一通のメールが届いた。
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