私は愛されていた。
『そんな事言ってたか??覚えてねぇーや(笑)』







渡部さんは笑っていた。

でも私の目には泣いているように見えた‥
私にはそんな風に見えた‥‥



『何があったんだろう‥』

私はボソッと言った。





『ん??何か言ったか??』




渡部さんには聞こえていないようだった。




『いーえ。何にも

でも本当にヤナが買っちゃっていいんですか??』


白いクリスマスツリーを抱えて渡部さんに近づいた。



『どうぞ。
クリスマスツリーの担当は俺だからな。欲しけりゃまた発注すればいいし』



自慢気に話していた。





あっ!!
だから一昨日、ヤナが白いクリスマスツリーが欲しいって言ったら、店長は渡部さんに見てもらえって言ってたのか。


謎が一つ解き明かされた。
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