私は愛されていた。
『休憩入りまぁーす』


事務所に誰か入って来た。





『渡部さん‥』





『俺も休憩入った。人いないから休んでイイって店長が』


そう言って分厚い新聞紙を読み始めていた‥







私たちは、特に会話もなく時間だけが過ぎていった。





ふと時計を見たら、休憩時間の残りがあと少しだった。


そろそろ行こうかな‥




そう思って立ち上がった時、渡部さんが話しかけてきた。




『ボード行きてぇ〜

ヤナやった事あるか??』




私は、またイスに腰掛けた。





『ボードやった事ないです。去年、お兄ちゃんが怪我してお前はドジだからやめとけって。

でも、ヤナはやってみたいんですよね(笑)』


それだけ言って事務所を出ようとしたら‥





『教えてやろうか??』


思いもしない言葉が返ってきた。
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