私は愛されていた。
『いらっしゃいませ。

店長の塩入です。早速ですが、店内をご案内致しますのでこちらへどうぞ』




普段見せない塩入さんの接客を見て私も何か挨拶しなきゃ

って思ったけど、社長から出されるオーラがそうさせない。


私は怖くなってずっと頭を下げていた。









『もう行ったぞ。ヤナ』



渡部さんの言葉で倒していた体を起こした。







『はぁ〜。怖かった』





クスクス

渡部さんは笑っていた。



『ヤナ悪い。レジ頼んでいいか??
俺も店長に付き添わないと。ここで社長に認めてもらえれば、この店に置ける品数が増えるんだ』



塩入さんもそうだったが、2人とも何だか楽しそう。。。




男って何で勝負事が好きなんだろう。


そんな事を考えていた。



『どうぞ。レジはヤナに任せて下さい』

それを聞いて渡部さんは、ヤナの頭をポンと叩いて塩入さんの後を追って行った。
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