私は愛されていた。
そんな車内には、音楽がエンドレスで流れていた。


平井さんのお気に入りの曲が流れると、平井さんは口笛を吹き始めた。


きっと口笛じゃなくて思いっきり熱唱したいんだろうな‥




私は、ふと南ちゃんを見たら目が合った。南ちゃんも同じ事を思っていたみたいで‥

『歌って下さい!!』って南ちゃんが言うと平井さんの顔が笑顔になっていった。


機嫌治ったかな??

私は少しホットした。







それからしばらく車を走らせるとリフトが見えてきた。



『どれにすっか。』

渡部さんが言った。




『あれにしようぜ!!』

平井さんの一言で行き先が決まった。





そこは、上級者コースと初心者コースしかない場所だった。
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