私は愛されていた。
『ヤナ1人で大丈夫ですから滑ってきていいですよ??』



そう言っても平井さんは離れようとしない‥






はぁ。

『お腹すきませんか??
そろそろ4人でお昼にしませんか??ヤナ、ホットケーキが食べたいです。』


本当は全然、お腹なんてすいていなかった。むしろ満腹だった。




でも‥

でも、私と平井さん・南ちゃんと渡部さんっていう別れ方が嫌だった。



それから‥




渡部さんと南ちゃんが楽しそうに話をしている姿を見るのが辛かった。













お昼を食べ終わり、ボードを再開する事にした。


『高木行くか』

渡部さんが誘ったのはヤナじゃなくて南ちゃんだった。





『なんだぁ〜そっか。』

凄く虚しい気持ちになった。
こんな時は1人でいたいのに‥
平井さんがそれを許さなかった。





『疲れたので1人にしてもらえますか??』






それだけ言って私はトイレへ駆け込んだ。


そしていっぱい泣いた。
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