私は愛されていた。
その頃‥



『何で私に教えてくれるんですか??
ヤナちゃんに教えようとしてボード誘ったんですよね??』


南ちゃんは渡部さんに直球で聞いた。





『あっ‥ん〜。』



そんな曖昧な返事に少しイライラしていた。





『もしかして、さっき抱きつかれて少し意識しちゃったとか?(笑)』


冗談で言ったつもりだったのに渡部さんの顔が赤くなっていった。




南ちゃんは、そんな変化に気付かないフリをして


『私、この後は平井さんとスキーやろうかな。でも、そしたらヤナちゃん1人になっちゃう‥1人じゃかわいそう‥』





わざとそんな事を言った。






『あいつらの所に戻るか。』

そう言って、渡部さんと南ちゃんはヤナと平井さんがいる場所に向かって滑り出した。
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