私は愛されていた。
プップー


家の前でクラクションが鳴った。

あっ!!着いたんだ。



私は家を飛び出した。
そして渡部さんの車の助手席に座った。





『悪かったな。』

珍しく渡部さんが謝る方だった。



『もう気にしていませんから。でも、どうして今日にこだわるんですか??』


えっ!?って顔で見てくる。



『お前、シフト見てねぇ〜の??俺、明日から実家に戻るんだよ。』



『どのくらい??』

すかさず聞いた。



『本当にシフト見てねぇんだな(笑)1週間くらいかな。』





そうなのかぁ。寂しいな‥

声に出さなかったけど、心の中でそう呟いた。




『お土産、楽しみにしていますよ!!』

場を盛り上げようと明るく振る舞った。





『おう!!』


それからは、この話題に触れないように会話をした。
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