私は愛されていた。
『そうかぁ〜。ヤナ、バイト辞めるのか‥
そんな事、考えもしなかったから驚いたけど‥

ヤナが決めたなら止めないから。』





えりなと似たような事を言っていた。



『あと1ヶ月かぁ〜。よろしくな!!

あっ、じゃあバイト募集しないと』





『我がまま言ってすみません。残り1ヶ月、頑張りますので宜しくお願いします。』



軽く頭を下げた。




『渡部は??
この事知ってるのか??』


私は、首を横に振った。



『ヤナが辞めること、店長から伝えてもらえませんか??』





私は、渡部さんと向き合うことから逃げた。


辞めるって話たら、止めてくれるかも‥という期待があったが、止めてくれなかった時の事を真っ先に考えてしまった‥





『分かった。明日から仕事に復帰するから伝えておく』


それだけ話して私は店を後にした。
< 95 / 196 >

この作品をシェア

pagetop