Sweet Love
大切な存在
そんな真剣な顔を見ると
喋れなくなってしまう。
私たちは玄関を出て
気づけば、小さい頃に潤らと
遊んだ公園に来ていた。
時刻は7時前。
6月末の7時は明るかった。
でも、遊んでいる子ども達は
帰った後。
突然、潤が立ち止まり
私の方に振り向いた。
しかし、潤は私を見たまま
喋ろうとはしなかった。
聞きたい事はたくさんあるのに
私も潤の寂しそうな目を見たら
やっぱり喋れなくなってしまった。
2人の間に静かな空気が流れた。