メガネくんと私2
「…誰がバカだって?」
ドアの方から聞き覚えのある低い声が…。
バッと振り返るとそこにはメガネくんが。
「ぬ、盗み聞きしないでよ!」
「あ?ドアが開いてんだから盗み聞きもクソもねーよ。聞きたくなくても耳に入ってきたんだよ。」
あ…ドア閉めんの忘れたぁ〜!!
バカって言った事怒ってるかな?
「…望、5分で制服から着替えろ。」
「は?」
「いーから!俺は下にいるから。1分でも遅れたら承知しないからな。」
そう言うとメガネくんはくるっと向きをかえ、部屋から出て行った。
急に着替えろって…どういうこと?
まぁ、ずっと制服のまま妄想してたから着替えなきゃいけないけど。
不思議に思いながらも、これ以上メガネくんが不機嫌になっては困るので、急いでクローゼットを開け、服を取り出した。
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