トライアングルⅡ
「あれ?春斗からだ」
「え?じゃあ私出るね」
ふと思い出す。
この前に聞いた、先生の話。
少し手が汗ばんだ気がした。
「もしもし?」
『菜子?』
「そうだよ」
『生まれた!子供!』
「本当?!」
『うん。男の子で少し小さめ』
「そっか!私もなんだよ・・・女の子」
『マジで?菜子に似て可愛いだろうな』
「んー・・・まぁ当然だけどね♪で、奈美は?」
『実はさ、奈美は・・・結構出血がひどくて・・・医者は大丈夫って言うんだけどね・・・』
「大丈夫。春斗もうパパでしょ?頑張って!」
『そうだよな!俺が焦っても何にもなんねーもんな』
「そうだよ!春斗パパガンバっ!!」
『おうっ!!あ、そろそろ奈美の所行くわ。菜子おめでとう、そんでありがとう』
「うん。春斗こそおめでとう。あ、想吾とチビちゃんもおめでとうだって」
『ありがとってつたえといて。じゃーな』
「うん。またね」