トライアングルⅡ
私はものすごい勢いで立ち上がった。
「奈美!!あんたの子供が待ってるよ??早く抱っこしてあげなさいよ!!」
「菜子・・・」
私は泣きながら叫んだ。
「・・・・・ねぇ・・・・・ち・・ゃ・・・ん・・・・?・・・春・・・斗・・?」
「「奈美!!!」」
「奈美!」
「・・春・・・斗・・・・う・・・ち・・・・・の子・・・は・・・?」
奈美は今にも消えそうな声で話し掛けてきた。
「大丈夫だ。元気に寝てる」
「・・・よ・・・か・・っ・・・・た・・・」
「奈美・・・奈美・・・・」
「ねー・・・ちゃ・・・ん・・ごめん・・・ね・・・」
「いいの。あんたが子供を置いていかなかっただけでも」
そして私は家に帰った。