トライアングルⅡ


「はーるとー」


今日も私は春斗の病院に来ていた。

春斗には身寄りがいないため私がいつもいる。


「あれ?双子ちゃん幼稚園か?」


「うん。後で想吾と来るって」


「そっか」


「もう大丈夫なの?」


春斗はもう少し安静にいておいた方がいいのだが、もう仕事のドラマの台本を読んでいた。


「うんっ!もうこの通り大丈夫!」


「でも・・・」


「大丈夫だって!心配しすぎ!」


「そうかなー?あ、お花のお水替えてくるね」


「おぉ、ありがと」


私は立ち上がろうとしたその時。

ベットの端っこに足を引っ掛けた。


「うわっ!」


「おっと・・・」


転びそうになって春斗の真横に手を置いて覆いかぶさる形になってしまった。


「ごめんっ・・・」


「・・・・」


「ごめん!本当にごめん!」


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